ティアニー先生の診断入門
ローレンス・ティアニー医学書院
医学書院
¥ 3,150
在庫あり。
「ティアニー先生の診断入門」のレビュー
病歴、身体所見から問題点をピックアップし、血管性疾患、感染症、腫瘍性疾患などの11のカテゴリーから鑑別診断を考え、さらに診断を絞り込むために必要な検査を行う、というティファニー先生の方法論と実際のケーススタディとでなる内科診断学の本です。何となく診断していたのに確かな筋道をつけてくれますので頭の整理に良いと思います。ケーススタディはややマニアックな気もします。薄くて簡単に読めますので机の前というよりは通勤電車内や空いた時間向きでしょうか。
内科医(勤務医)ならこの本を買って損はしないだろう。臨床をしていれば、必ず、これは何だ?という疾患にあたる。その時にどう考えるか?のプロセスを学ぶには良い。しかし、非常にオーソドックスな手法で、裏技もなければ、これで名医というTipsもない。かつ、出てくる疾患は、こういうのもあるのか?というややトリッキーな症例もある。『名医』?と言われるドクターも意外にオーソドックスだと知って、安心するか?あるいは名医になる安易な方法はないとがっかりするか?は読むドクター次第だろうか。内容からすると、内科医以外には参考にならないし、雑多な疾患がやってくる病院勤務医向け。特に内科研修医は読んで損はない。
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雑誌「medicina」に連載されていた「診断に至る過程」のコーナーで紹介されていた形式のケーススタディーの本です。すべての症例について「ティアニー先生がどう思考したのか?」が披露されているわけではありませんが一つ一つの異常をリストにあげてそこからどのように診断にアプローチしていくのかのプロセスが披露されています。とても勉強になります。「とりあえずいろいろな検査をしておいて結果が出てから考える」習慣がついてしまっているドクターはぜひ再考のきっかけにしていただきたく思います。残念ながらよめばティアニー先生になれる本ではありません(当り前か・・・)。
問診の精密さ・鑑別診断の絞り込みは、スキルであることが実感できました。
<br />鑑別診断をカテゴリーに分け、重み付けをしていく過程が症例をもとに丁寧に書かれています。「診断の神様」とされるティアニー先生の思考過程はクリアカットでむしろわかりやすいものでした。
<br />その他にも、患者さんの傍に医療者が立つことがよりよい診断・治療につながるというメッセージが伝わる本です。検査ドクターになる前に、一読おすすめです。